posted by 森田誠 on 12月 6
柴犬など、気質の強い犬を飼われている方から
「自分の犬に本気で咬まれますがなおせますか?」
という 相談を受けることがあります。
そういった子でも、基本的には
服従性豊かな子にすることはできます。
ただ、叩いてしつけようとして
攻撃性を出させてしまった子は
難しい場合があります。
もし なおしていくとすると
そういう子たちは
「いやなことに対して自己防衛」で咬んでくるわけですから
「いやなことに対して、受け止められる喜び」を育み
そこで信頼を結んでいけば
「いやなことに対して従順な心理の子」に変わります。
たとえば足を拭かせない柴犬がたくさんいます。
特に柴犬の足には敏感な神経が通っていて
足を触られることに対して
不安と恐怖で自己防衛をしてしまうのです。
それを何とか無理やり拭こうとするから
自己防衛のために咬むようになってしまいます。
いやなことに対して従順な心理を育めば
足を拭くことも簡単にできるようになります。
ただしつけを行っていくのに
そういった気質の強い子は
首輪のショックを使うと よけいに
自己防衛の心理から攻撃的になりますから
ねばりのある権威をつかって
受けとめをしっかり行って
信頼を築いていけばいいのです。
posted by 森田誠 on 12月 5
今日は犬をしつける「感覚」について
書いてみたいと思います。
犬をしつけるというのは
自転車に乗るのと同じくらい
簡単なのです。
みなさん、「え?」と思われると思います。
まだ自転車に乗れなかった 子供の頃
お父さんやお母さんに教えてもらって
言われる通りにやっているのに
うまく乗れなくて・・・
何度も転んだ経験 ありませんか?
「もっと前をちゃんと見て」 とか
「ハンドルをまっすぐしっかり持って」 とか
「ペダルをもっと力強くこいで」 とか言われて
その通りにやってるのに
ちっとも うまく乗れなかったでしょ?
でも、乗れるようになったら
自転車に乗るのは
とっても簡単ですよね。
「まっすぐ前見なきゃ」 とか
「ハンドルまっすぐにしなきゃ」 とか
「ペダルは思いっきりこがなきゃ」 とか
いちいち考えなくても
スイスイ乗れますよね。
これって自転車の乗り方をその通りやって
乗れるようになるのではなくて
自転車に乗る 感覚を身につけて
乗れるようになるのです。
つまり乗り方を通して
自転車に乗れる感覚をつかむと
乗れるのです。
そうすると自転車に乗るのって
とっても簡単なんです。
他にもそういう経験ありませんか?
車の運転も 同じだと思います。
また 子供のころの鉄棒での逆上がりも
同じだと思います。
できればかんたん。
できなければむずかしい、わからない。
僕が何を伝えたいかとうと
犬のしつけの感覚をつかむと簡単、
やり方にとらわれてばかりいると
犬のしつけは 難しくなります。
やり方を通して
しつけの感覚をつかむことがたいせつです。
今 その感覚をつかんでいただくために
僕が いろいろな性格、犬種の犬たちを
しつけていく様子をご覧いただけるようにと
たくさんの映像を製作しているところです。
感情論の世界では
1+1=2 にならず
2にするためには?・・と
考えることが最も重要です。
しつけ方というのは
感覚を身につけるための手立てにしかならないのです。
つまり好きな人に
決まった 「くどき文句」 をいっても
相手の感情は動かせないのといっしょです。
しつけ方を行えばよくなるということはないのです。
犬が従う喜びを見出す様に どう接するかがとっても大切です。
その 「感覚」なんです。