posted by 森田誠 on 11月 19
九州からの帰り道
九州から四国に渡り、高松あたりを走っている時
ほとんど同時にある犬のことが
主人と私の頭の中に 浮かびました。
ラブラドールレトリバーの女の子 「クロス」。
主人が36歳のときにトレーニングした
当時6ヶ月の黒ラブの クロス。
4か月で卒業し、その何年か後、
飼い主様ご夫婦に赤ちゃんが生まれたため
約2年間クロスをお預かりし、いっしょに生活していました。
クロスが6歳の時でした。
この頃は、私が主人の手伝いを始めたころで
東京都の国分寺市というところに住んでいました。
上の娘は予備校生、下の娘は中学2年生。
主人は朝4時に家を出て出張トレーニングに出かけて行って
私が朝晩のトイレや散歩、いろいろな世話をしたりして。
そして夜寝る時も私たちのそばで眠るので
私とクロスは四六時中いっしょにいたのでした。
夜は10時すぎに主人が帰ってきて、食事とお風呂が終わると
みんないっしょに夜の散歩に出かけます。
主人と私とクロス。
それからミニチュアダックスのモカと 当時5カ月の ブルドッグのクー。
いつも5人で夜中の1時、2時の散歩なんてざらでした。
そのうち、主人と一緒に私が出張トレーニングに行くようになっても
こんな生活がずーっと続きました。
クロスはスーパードッグ。
主人の呼吸一つで なんでもこなします。
なんの命令もしていないのに
主人の目の合図だけで 待ったり 座ったり 伏せたり。
どんなに遠くからでも ~クロス~ と小さな声でつぶやくだけで
主人めがけてダーッと走ってきて ピタッと左横に座る。
その光景を見るだびに鳥肌がたったことを思い出します。
そんなクロスが飼い主様の奥様のおじさまのところ
小豆島へ行ってしまってから もう 6、7年たちます。
元気にしているんだろうか・・・・・。
毎年、飼い主様からいただく年賀状には「クロスは元気です!という
お便りが届いてはいたのですが
ずっと主人と私の頭の中から離れたことがなかったくらい
クロスのことは気がかりでした。
というのは、私たちといっしょに生活していた以前から
股関節が非常に悪かったからです。
ちょっと無理をすると びっこをひいたりして
お医者様のいう いちばん悪い状態より
クロスは2番目に悪いレベルでした。
いつもクロスに会いに行きたいね・・・と話をしていましたが
なかなかその機会がないままになってしまっていました。
もし、今 元気でも もう14歳・・・。
きっともう、歩けていないんじゃないだろうか・・・・。
それとも もう、天国にいってしまったのでは・・・・?
そんなことが頭の中でぐるぐるまわっていましたが
主人と私の出した結論はいっしょ。
歩けていなくたって、もし、まだ元気なら今、会っておかなくちゃ!!!
その場ですぐ、番号を調べて飼い主様に電話をしたのでした。
急なことにもかかわらず、飼い主様も そのおじさまも
こころよく受けてくださいました。
クロスに会える!!
私はそう思うだけで 涙がとまらなくって困ってしまいました。
今まで小さな犬としか生活したことがなかった私にとって
はじめて 大型犬のクロスを見たときには
なんだか大きくて、黒くて、ちょっとこわいかも・・・?。
さわっても平気・・・・・? と最初はこわごわでしたが
うさぎさんのように耳をぺたーっとして まあるい顔をしたクロスは
なでて、なでて、と それはそれはかわいかったことを思い出します・・・。
私はクロスのおかげで
ラブラドール、それも黒ラブの魅力にとりつかれてしまって
主人におねだりをして、今の黒ラブの「あずき」を迎え入れてもらったのでした。
クロスがいたから 私は黒ラブが大好きになってしまったのでした!
さあ、高松からフェリーで1時間。
もうすぐ会いに行くからね・・・・・!
小豆島での クロスとの再会は またご紹介いたします。
by 森田雅子