posted by 森田誠 on 2月 25
歩く速度で ゆっくりと
もう、ずっと前のことですが
主人といっしょにモルジブに行った時のこと。
きれいな海に、まぶしい太陽。
そこに、当たり前のように広がった光景は
予想していった通り素晴らしいものでしたが
それよりも 感激したのが
この島の人たちの生活の速度です。
まず、島で走っている人が ひとりもいない。
自転車さえも この島にはありませんでした。
１時間かからないで島を一周できてしまうという
その島の人たちは どの人も
ニコニコと笑顔で みんな、歩く速度で 仕事をしていました。
その当時、主人と私は、佐川急便さんではないけれど
「２歩以上は 走れ！」 を合言葉のようにして
仕事をこなしていたので
このギャップには 正直おどろきました。
これこそ、人間の自然の姿なんだと思いました。
今は便利さを追及していったために、どんどん生きるためのスピードが
早くなってしまったんですね。
太陽の昇る速度で生活するのがいちばん 自然なんだということを
聞いたことがあります。
その速度より速くしようとすると
ストレスがかかっていってしまうんだそうです。
みんなで楽しく時間をかけて食事をして
海で泳いだり、ビーチで寝っころがったり・・・・
毎回、食事をもってきてくれる男の子が
片言の日本語で必ず言うんです。
「よい、お食事を」 って。
今思えば、本当に夢のような島だったな～
今は、何もかも、サイクルが速すぎて
目がまわりそうです。
時代のサイクルに振り落とされないように
どこまで、駆け足で走っていけるのか・・・
最近、ふと、不安になってしまっている私です。
ｂｙ 森田雅子
ハイ、笑って、笑って
（もう色あせてしまっている写真ですが
現地のプリントショップのお店のひとが撮ってくれた１枚。私の宝物です。）
