posted by 森田誠 on 4月 6
老犬介護って試練がいっぱい
犬も人間といっしょで、年をとって
自分で食べられなくなったら食べさせてあげないとね。。。
「あ~ん」と言って上手に口をあけてくれたら
どんなにラクだろう。
口のきけない子に何かをやってあげる、ということは、
本当に試練だらけ。
ごはんのとき
ラブラドールのあずきは神経の病気のため、
自分では口を5ミリほどしか開けることができません。
かろうじて、水を飲んだり、ごはんを食べたりという時に
舌が出入りする、その程度しか開けられないのです。
しかも舌自体、うまく動かすこともできません。
伏せの上体をキープできていたときには、
苦労しながらも、食器からフードを食べたりしていましたが
横になったきりの今の状態では、
私が支えても、
自分で起き上がって食べるということができないので、
そのままの横たわった体制で
あずきのわずかにあいている歯と歯の間から
フードを1粒1つ粒入れ込んで食べさせなくてはなりませんでした。
この状態になったときは、何といったらいいのか
正直、途方に暮れました。
いったい何時間かかることなのだろう。。。
最初はこんなことのくり返しでした。
歯の隙間から、フードを4粒入れても
あずきが、くちゃくちゃやっていると
ポロッ、ポロッとフードがポップコーンのようにとび出てきて
数えてみれば、出てきたフードは3粒。
え~と、4粒入れたのだから。。。
食べれたのはたったの1粒?。。か?。。。。
私も愕然としたけれど、それ以上にあずきはしんどかったと思います。
あの大食いでいつも腹っぺらしのあずきが
がつがつと食べたいのに食べれないのは、かわいそうでした。
そんな状態でもふたりでタイミングを合わせ
何度も何度も失敗しながらがんばりました。
今は8粒くらい入れて、くちゃくちゃ、ごっくん。
ときどき、ポロッととび出るときもあるけれど
せっせ、せっせと食べさせています。
反対側の頬にフードがたまると「とってちょーらい」とばかりに
頬を私のほうに向けてきます。
ぷっくりふくれたあずきの頬を見ながら
「あら~?いつからリスちゃんになったのかな~?」と、
もう、今ではなんでもこい!
こちらも余裕、余裕。
くすくす笑いながら、楽しいごはんの時間を過ごしてます。
by 森田 雅子
タグ: 老犬介護.フード