Archive for the ‘しつけ’ Category

posted by 森田誠 on 5月 8

明日卒業

シェパードの「サンゴ」ちゃん
いよいよ、明日卒業します。

 

おうちに帰ります・・・

おうちに帰ります・・・

 

「サンゴ」ちゃんを お迎えに行った時
「ウォウォウォ~ン!!」 と
僕らに吠え続け、部屋中を
カチャカチャと 走り回っていた「サンゴ」ちゃん。
いっときも じっとしていることなく
常に 落ち着きなく 動き回っていました。

 

「あず」ちゃん、またね・・・・

「あず」ちゃん、またね・・・・

 

自分の周りに寄ってくる人、犬に対して攻撃していってしまう、
そんな「サンゴ」ちゃんでしたが
今は ドッグランにいっても 誰とでも
仲良くできるようになりましたし
吠えまくる 犬の横も
落ち着いて 歩けるようになりました。

お部屋の中でも 落ち着いた心理で
まったりと 過ごしています。

今日、仕事が全部終わったら 出発します。

僕ら地方への移動は いつも夜中なんです。
家内と交代で運転して行って
朝いちで 車を到着させて
いくつかの仕事をこなし
また、帰ってきます。

たぶん、夜中になるでしょう・・・・

そしてまたその朝から仕事に入ります。

「サンゴ」ちゃんの帰りを
心待ちになさっている  飼い主様はもちろん
すべての  飼い主様と  愛犬との
こころ豊かな生活を願いながら
僕らできるだけの 精一杯の力を 振り絞ってがんばります・・・・

posted by 森田誠 on 3月 26

柴犬3歳の咬みつく子

おととい、神戸までしつけ教室にいってきました。

3歳の咬みつく柴犬で、
いやなことをされると咬みついてくるため
首輪も替えられない、リードも替えられない
というような子でした。

性格はとてもよく、僕たちがおじゃました時も
耳をぺトンとたおして好意的に寄ってきてくれましたが
ストレスに対して非常に敏感で
この子の咬みつく大きな原因は
「触れられる」ことに対して慣れていないということでした。

飼い主さんが触れないほど小さい時に甘咬みがひどく、
スキンシップや抱っこをほとんどされないまま大きくなってしまったのです。
そのため、触られることに非常に敏感になり、
怖いためにブラッシング、足拭き、リードのつけはずしの時など
自己防衛から咬んでくるのでした。

人間の子供も、小さい時に手をつないであげたり
抱っこをしたり、抱きしめてあげたりすればするほど
親子の信頼関係が深まっていきます。

お母さん、お父さんのところは安心できるところ。
こわいことがあった時、お母さんにしがみついて
抱きしめてもらった時、なんともいえず、
安心した気持になった経験ってありますよね。

人間と同じ感情を持っている犬たちも同じなんですね・・・

この日、主従関係の築き方のとっかかりの部分を
やってきたのですが、服従しようという気持ちが発生して
ペロペロとしているのに甘え方を知らないのと、
安心できる場所をまだ、知らないので
不安そうにしていました。

通常なら、その不安な気持ちをスキンシップで
安心できるところにもっていくのですが
この子の場合は、スキンシップがこわいので
声だけで「よーしよし」と
「だいじょうぶだよ」ということを伝えるところからの
スタートになりました。

それぞれの子に合わせた接し方で
その子の進むスピードに合わせて
進んであげることが大切です。

posted by 森田誠 on 3月 3

森田誠の犬のしつけ DVD第2弾
「愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法 」

長い間、お待たせいたしました
森田誠の犬のしつけ DVD第2弾
「愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」が発売されました。

愛犬家の皆様には 本当にお待たせしてしまい
申し訳ありませんでした。

今回の 「愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法」は
第1弾でいただいたお問合せの中の質問、疑問を
解決できる内容となっています。
マニュアル本では、前回よりも さらに詳しく
また マンガでわかりやすく 楽しく
説明をさせていただいております。

そして「しつけ」を行っていく上で
一番大切な 「感覚」 を身につけていただけるよう
たくさんの映像を揃えさせていただきました。

皆様と愛犬とが 本当に 豊かに暮らしていただけるよう
心から応援しております。

posted by 森田誠 on 2月 28

犬たちの心を大切に

僕のところは 犬たちの心というものを とても 大切にしています。
表面だけのしつけではなく 心を育むしつけを 行っています。

そのため、全国の飼い主さんから いろいろなご相談を
受けることが多いのですが
やはり 自分の犬に咬まれる飼い主さんが 非常に多いということ
そして その方達が  犬に同じようなしつけを行っていたということ

やってはいけないしつけ法

そのしつけというのが
「マズルコントロール」
「ホールドスチール」
「叩く」「鼻を噛む」
といった犬に痛みを与えるしつけ方法です。

 

今日、ご相談があったのもそうです。
柴犬の女の子。
訓練士に「叩く」しつけを教わって行ったそうです。
そして まだ生後わずか3ヶ月だというのに
飼い主さんに咬みついてきてしまっています。

そのしつけ方法は大丈夫?

飼い主さんは ドッグスクールの訓練士や トレーナーを頼り、
このようなことを教えられて、しつけを行ってしまうのですが
私達人間は犬と違って 思考が発達しています。
物事を考え、処理する能力を持っています。
この犬達に このような 痛みを与えるしつけをしたらどうなるのか。
「うん、このやり方は正しい!」と
何の疑問もなく、進められたのでしょうか。

自分の感覚を信じて!

「訓練士だろうが、犬のプロだろうが
この人の言っていることって なんかちょっとちがうな」 という
「カン」のような、そういった自分の感覚を
もっと 大切にしていってほしい と 思います。

犬は 自分達と同じ感情をもっているから
毎日叩いて、叩いていたらどんな気持ちになる?とか
自分も、たとえば親、兄弟、夫、妻から
毎日、毎日なんだか理由はわからないけれど 叩かれていたら?
気の強い人間だったら 「いい加減にしろよ!」と
殴りかかるでしょう?

気質の強い犬たちも 同じです。
気質の強い犬種、柴犬、コーギーなど、
また その他の犬種でも 気質の強い子の飼い主さんは
ほとんど、9割の方が 咬まれています。

「マズルコントロール」
「ホールドスチール」
「叩く」「鼻を噛む」などの
痛みを与えて行うしつけ、訓練は
絶対に 「おかしいな」と思う感覚を持っていただきたいと
飼い主を選べない 犬達のためにも、
僕は切に、願うのです。

posted by 森田誠 on 2月 24

どうして犬は咬むのか

犬が咬むという行動には
必ず理由があります。
何の理由もなく咬んでくるということはありません。

精神が病んで咬まずにはいられない犬にも
そこへ来るまでの過程があり原因があります。

人間も犬も感情やストレスの感受性は
まるっきりいっしょです。
嬉しいというストレスがかかると
感情が高ぶり、テンションが上がります。

怖いというストレスがかかれば
そこから逃げたいと思います。
怖い人に追いかけられ、
逃げて逃げて、逃げ回っているのに
行き止まりになってしまったら
そのままつかまるか、
だめもとで抵抗して相手をやっつけるか
どっちかだと思うんです。
犬たちも追い詰められれば
逃げるか、攻撃するか
どちらかの反応をしてきます。

そのへんは人間も犬もいっしょなので
「こういうことをしたら、犬はどう感じるだろう?」
という時は、自分に置き換えてみれば
答えはすぐにでてきますね。

咬む理由のひとつに・・・

自分がされて嫌なことは犬も嫌だということです。
たとえば、いたずらなど困った行動に対して
叩いたりしてわからせようと、しつけと称して熱心に行っても
犬は叩かれることによって どんどん追い詰められ
「もう、いいかげんにしろよな!!!」
というところで牙をあててくるのです。
その時に、人間のほうが手をひっこめたり、ひるんだりするので
「牙をむけば勝てる」と学習し
咬む経験をすればするほど自信もでてきて
人間からの攻撃が来る前に
先手を打って攻撃してくるようになってしまうのです。

叩く事だけが原因ではありません。
人間のこどもに、こんこんと言い聞かせるように
犬に接する教育ママ的な方もたくさんいらっしゃいます。
犬は言われている内容を理解できません。
ただ、なんだかわからないけれど
人間側がどんどん押し寄せてきていることは感じ取りますので
デリケートな子はそれだけでもものすごいストレスになり
追い詰められていきます。

突然、咬んでくる!?

そしてある時突然に牙をむいてくるわけですが
ここで気がついていただきたいのは
犬たちが急に咬んできているのではないということ。
その、もっと以前から
咬んでやろうという「芽」が出始めていたということ。
そして、その「芽」を育ててしまったのは
ほかでもない、飼い主さんだということ。

もう、すでに咬むようになってしまった犬たちの飼い主さん・・・

原因が必ずあるはすです。
その原因にまず気づくことが大切です。

犬たちへの接し方をまず改めて
少しずついい関係を取り戻していってほしいと思います。