Archive for the ‘しつけ’ Category

posted by 森田誠 on 11月 13

犬の問題行動

今までに、この「犬のしつけは超簡単!」の中で
三大原則をふたつお話ししてきました。

1つめは 「犬の感情を大きな愛情で受け止める」 ということ。
2つめは 「犬の動きたいという行動ニーズを満たす」 ということ。

三大原則 その3

もうひとつ、犬たちは噛みたいという行動ニーズをもっています。
この「噛む」ということは、人や犬に噛み付くということではありません。

人間たちが手作業をしたり、言葉を発したりするのと同じで
犬たちは口でいろいろなことを表現するのです。
甘がみで、支配性行動の自己表現をしたり
いろいろな物を噛んで、狩猟本能のゲームをしたり
歯の健康を保つために、硬いものを噛んだりと
様々な「噛む」ニーズをもっているのです。

本来、野生であれば食事のあと、硬い骨などをかじって
歯の健康を保つのが、生態学から見た犬の習性です。
人との生活の上では、犬の歯の健康を
人間が保ってあげなければなりません。
そのため、ペットショップなどで売っている
「牛のひづめ」や「牛の骨」など、毎日噛ませてあげることによって
噛みたいという行動ニーズを満たすことができ
なおかつ歯の健康を保つことができるのです。

こういった犬の行動ニーズを満たす管理は
生きている動物には、必須条件だと僕は考えています。

つまり、交換条件でしつけるんです。
噛んでいいものをちゃんと与えた上で
そのかわりソファーや家具、日用品などは噛んではだめ、と。

犬たちは人間と同じ感情のニーズを持っています。
その感情のニーズを満たさないで、静かにしなさい・・・
動きたいという行動ニーズを満たさないで、落ち着いていなさい・・・
噛みたいという行動ニーズを満たさないで、あれもこれもだめ・・・

おかしな話ですよね。

犬をしつけるには、犬のニーズを満たす管理があって、はじめて
しつけを行う権利が、人間側にできるのだと考えています。

三大原則の1つめ  「犬の感情を大きな愛情で受け止める」
三大原則の2つめ  「犬の動きたいという行動ニーズを満たす」
三大原則の3つめ  「犬の噛みたいという行動ニーズを満たす」

この三大原則を参考になさって
しつけをされてみてはいかがでしょうか?

応援しておりますのでがんばってみてください!

posted by 森田誠 on 11月 12

 

北九州市から来た 柴犬の「偕」くん。

今日は一気に お散歩やおうちの中の過ごし方が
とても上手になりました!

怒られる場面もなく
落ち着いて、おだやかで、従順になってきました。

一時間位のお散歩も、30センチ後ろから
けなげに トコトコ ついて来ます。

僕が止まれば勝手に止まる・・・・
あんなに暴れん坊だった 「偕」くんがウソのようです。

こんなに従順になってくるとほんとにかわいいです。

posted by 森田誠 on 11月 11

 

北九州市から来た
柴犬の「偕」くん。

とにかく支配性が強く
人間であろうと犬であろうと
何があっても支配したくて
支配したくてたまらない
ファイターの「偕」くん。

 

今日から応用のしつけに入り、
驚くほどいい子に変わり始めました。

人に対して従順な心理というのは本当にかわいいと思います。

posted by 森田誠 on 11月 7

犬の問題行動

よくあるご相談の一つに
犬を部屋に放すと、部屋中走り回り、
いたずら、飛びつき、体あたり、甘がみ、マウント行動
歩く人の脚にまとわりついて噛み付く
また、サークルやクレートに犬を入れると
ワンワン要求の雨嵐で困っていますというのがあります。

そういった飼い主様のお話をお聞きすると
9割以上の人が、自分のエゴで犬を管理しているのです。

つまり、かわいがりたいときにはいい子でいてほしい

お散歩もいい子で行ってほしい

お部屋の中でもいい子でいてほしい

自分たちが忙しいときは、サークルやクレートに閉じ込め
その時もいい子でいてほしい

僕はいつも思うんです。

三大原則 その2

犬はロボットやぬいぐるみじゃないんだと。

犬という動物は人間と同じ感情やストレスの反応をもち
心理も人間とまったく同じです。

さらに、自律神経についても人間とまったく同じ動物です。

こういった問題行動で悩む飼い主様は、一度自分の愛犬と
まったく同じ管理と生活をされてみると
犬の気持ちが少しは理解できるのではないかと僕は思います。

24時間のうち犬たちは何時間、クレートやサークルに
閉じ込められているのでしょう。

エネルギーやストレスを圧縮され、
都合のいいときはいい子にしていて、というのは虫のいい話で
犬のほとんどの問題行動を解決するには
動きたいという行動ニーズを満たせば簡単にできることです。

その子その子の行動ニーズの大きさは個々違いますが
朝2時間、夕方2時間、お散歩や運動で
満たしてあげれば、ほとんどの問題行動は解決されるのです。

ストレスやエネルギーを日々ためていく管理ではなく
一日単位で、動きたいという行動ニーズを満たして
リセットしてあげる。

そういう管理ができているからこそ
「お部屋の中ではおとなしくしていてね」
「飛びついたり、甘がみはだめよ」
という しつけをすることができる権利が発生するのです。

三大原則の2つめ  「犬の動きたいという行動ニーズを満たす」

posted by 森田誠 on 10月 29

しつけがうまくいかない訳

犬のしつけで、うまくいかないのには訳があるのです。

その訳とは何かというと、犬をしつけようと 思うからなのです。

つまり、人間のエゴを押し付けるからなんですね。

しつけようと思わないで、良い心理を育てようと思えば
犬に命令する必要もないし、リードなんていらないし・・・・

うそじゃないですよ。

僕の犬のしつけ教室のホームページにある動画を見ていただければ
分かると思いますけど、犬に命令していません。

犬に命令していないのに、よくいうことききます。

私の育て上げる犬を知らない方は、
ぜひ一度見ていただければ、、嬉しく思います。

動画を見られた方を前提にお話しますね。

三大原則  その1

命令もいらないし、人との生活で困らない心理を育てるには
三大原則があります。

今日は三大原則のひとつをお話します。

犬たちは、人間と同じ感情をもっています。

その犬の感情を、大きな愛情でスキンシップを通して
一日に何度も受け止め、感情のニーズを
満たしてあげることが大切です。

そう接してあげることによって感情が満たされ、
人の愛情に従いたいというベースができるのです。

つまり、犬のほうで従いたいと思ってきているので
簡単に、言うことが聞けるのです。

犬の世話をすることや、犬を喜ばせることが愛情だと
勘違いしている愛犬家が非常に多いようですが、
世話をするのは当たり前で、感情をちゃんと受け止めることが
愛情なのではないでしょうか?

そういった接し方をしないで、困る行動を叱るから
しつけがうまくいかないのです。

児童心理にもあるように、こどもの世話を一生懸命して
よくないところを叱る、叱る、叱る・・・をして育てると
100パーセント 自己表現できない子になるか、
はねてぐれるか、どちらかにしかなりません。

いい子になんか育たないですよ。

そういう親に限って、できの悪い子を子供のせいにするんです。

感情論の世界で、子供の感情を受け止め、抱きしめて育てると
とっても素直な心理が育ちます。

そういったベースの中で、よくないところをちょっと注意するだけで
驚くほど素直にいうことをきくのです。

犬のしつけや、心の育成も同じです。

犬の感情を、人の愛情でたくさん受け止めてあげていると
ちょっと注意しただけで、とっても従順にいうことをききます。

感情論の世界で、「叱られること」 に信頼関係ができないことを
知ってほしいのです。

人も犬も受け止められる愛情に、素直さや従順さが育まれ、
信頼関係が築かれるのです。

つまり、犬の感情を人の大きな愛情で受け止めることによって
犬のしつけは超、簡単になるのです。

三大原則のひとつ 「犬の感情を 大きな愛情で受け止めろ」

二つめは次回、お話いたします。