posted by 森田誠 on 3月 27

柴犬の「柴田」くん

柴犬の柴田くんは なでているといきなり 本気で咬みついてきます。
ちょっとでも、自分のいやなことに対しては いきなり咬みついてきます。
ごはんをあげる時、ものすごく攻撃性を出してきて 近寄ることもできません。
ごはんを食べている時は 避難してなくてはなりません。
食べ終わった食器を下げるのは しばらく時間がたってから。
柴田くんの意識が他へいっているときでないと 取り上げることができません。
ごはんを守るために、つよい気質を出して、本気で咬みついてきます。

ものすごく、敏感でデリケート。
敏感なために自己防衛から強い気質(咬みつく)を出してきます。

そんな柴犬の柴田くん。
先日、飼い主さまが会いにいらっしゃいました。

この日は、柴田くんの 1歳のお誕生日。

おとーさん、おかーさんの 持ってきてくれた
お誕生日ケーキを前に ハイポーズ。

このあと、おなかいっぱいケーキを食べました。

柴田くん、お誕生日おめでとう!!

 

もうちょっと待っててね、ぼく頑張っているからね

 

 

by 森田雅子

posted by 森田誠 on 12月 18

スプリンガースパニエルの「ミロ」くん

スプリンガースパニエルの「ミロ」くんは ここで一番の先輩犬です。
私たちのところにしつけ、育成に来てから
もう、4年が経とうとしています。

 

飼い主さまが最初、おやつを使ってのしつけで
なんとか、いい子にしよう としたのですが問題行動が一向によくならず、
今度は掃除機の棒で 叩いてのしつけをしてしまいました。

その結果、「ミロ」くんに顔面から咬みつかれてしまい
大けがを負わされて 私たちのところに連絡がきたのでした。

3~4か月ほどで、もう、咬みついたりすることは全くなくなったのですが
飼い主さまが、その顔面から咬みつかれたというのが トラウマになってしまい
恐怖で 「ミロ」くんを受け入れることができず
「ミロ」くんは一生涯 ここでお預かり ということになりました。

「ミロ」くんは 抱っこがとっても好きな 甘えん坊。
お気に入りの場所は ひざの上です。

 

くすぐったいよ~

こちょ、こちょ! くすぐったいよ~

 

「ミロ」くんは 私たちといっしょに、たくさんの お友達を迎え入れて、
そして、私たちと一緒に 帰っていくお友達を 見送ってきました。

「ミロはもう、帰ることができないんだね・・・」
そう、思うと涙が出てきてしまいますが
いつも、新しいお友達が 入れ替わり立ち替わりやってきて
楽しい毎日を過ごしているので
それはそれで、ハッピーなんだと思っています。

 

だ~いすき!

だ~いすき!

 

これからも、「ミロ」くんとは、<なが~い、おつきあい>です。

by 森田雅子

posted by 森田誠 on 4月 30

 柴犬の女の子、なぜ咬むの?

先日、柴犬の1歳の女の子に本気咬みをされてしまったという
ご相談を家内が受けました。

ご主人さまも、奥様も咬まれてしまったそうです。

今まではだっこもできていたけれど、
急に咬むようになってしまったというのです。
咬まれてしまってからは
怖くて触れることも躊躇してしまうとのこと・・・・

犬が咬むのには、必ず原因があります。

咬まれる原因の代表的なものの1つである
マズルコントロールを小さい頃からやって
しつけていらして 狙われるのはやはり「手」だそうです。

獣医さんであるご主人といっしょに
僕のしつけ方で取り組んでいっていただける
ということなので、飼い主様と愛犬とがいい方向へ
向かっていってほしいと心から願っています。

そういう方々のために
精神誠意頑張っていきたいと思っています。

posted by 森田誠 on 3月 26

柴犬3歳の咬みつく子

おととい、神戸までしつけ教室にいってきました。

3歳の咬みつく柴犬で、
いやなことをされると咬みついてくるため
首輪も替えられない、リードも替えられない
というような子でした。

性格はとてもよく、僕たちがおじゃました時も
耳をぺトンとたおして好意的に寄ってきてくれましたが
ストレスに対して非常に敏感で
この子の咬みつく大きな原因は
「触れられる」ことに対して慣れていないということでした。

飼い主さんが触れないほど小さい時に甘咬みがひどく、
スキンシップや抱っこをほとんどされないまま大きくなってしまったのです。
そのため、触られることに非常に敏感になり、
怖いためにブラッシング、足拭き、リードのつけはずしの時など
自己防衛から咬んでくるのでした。

人間の子供も、小さい時に手をつないであげたり
抱っこをしたり、抱きしめてあげたりすればするほど
親子の信頼関係が深まっていきます。

お母さん、お父さんのところは安心できるところ。
こわいことがあった時、お母さんにしがみついて
抱きしめてもらった時、なんともいえず、
安心した気持になった経験ってありますよね。

人間と同じ感情を持っている犬たちも同じなんですね・・・

この日、主従関係の築き方のとっかかりの部分を
やってきたのですが、服従しようという気持ちが発生して
ペロペロとしているのに甘え方を知らないのと、
安心できる場所をまだ、知らないので
不安そうにしていました。

通常なら、その不安な気持ちをスキンシップで
安心できるところにもっていくのですが
この子の場合は、スキンシップがこわいので
声だけで「よーしよし」と
「だいじょうぶだよ」ということを伝えるところからの
スタートになりました。

それぞれの子に合わせた接し方で
その子の進むスピードに合わせて
進んであげることが大切です。

posted by 森田誠 on 2月 25

牙のない犬

自分の犬に咬まれてしまう飼い主さんが多い中、
牙を切られてしまう犬たちがたくさんいます。

何度も大けがを負わされているから、
他人を咬んでからではおそいからと理由は様々ですが
動物病院の獣医に「牙を切ればおとなしくなる」とか
「牙が無くなると自信が落ちて咬まなくなる」などと言われて
牙の切断に踏みきる飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。

動物病院の獣医に言われると
ほんとにそうのような気がしてくるんですね。

牙がなければケガをしない?

でもよく考えてみてください。
牙を切断しても何も解決しません。
牙がなくなっても咬みます。
そして、ケガも負わされるでしょう。

犬は咬んだとき、牙が入ったところで止めていますが
犬歯のとがった部分がなくなれば他の歯と揃うわけで
咬まれれば当然、たくさんの歯があたるわけです。
そして今度はさらに深く咬んだところで止めるのです。
ケガの軽減なんてありません。

目先のことだけで、応急処置的なことをしても
根本の心理が変わらない限り解決しないのです。
さらに、牙を切断されたことで
毎日痛みを伴いながら生活しなければならないので
大きなストレスがかかり
以前にも増して凶暴になる可能性があります。

これは虐待の何ものでもないと僕は思っています。

犬たちの心の叫び

今現在、「牙を切ろうか」と悩んでいる方が
いらっしゃいましたら考え直してほしいと思います。

犬が牙をむいてくるということを人間の子供にたとえたなら
台所から包丁を持ち出して、親に向かって振り上げているのと同じです。
その時に
「刺されるかもしれないから子供の手を切断しよう。」とはならないでしょう?

そういう子にしてしまったのは
親であり、飼い主さんです。

犬は言葉が話せません。
そんな犬たちの心の叫びに耳をかたむけてあげてほしいのです。

時間がかかってもその子と向き合い
責任をもって愛情を持ってもつれてしまった糸を
一つずつほぐしていってほしいと願っています。