posted by 森田誠 on 2月 2

扁平上皮癌の兆候

ラブラドールのあずきをあわてて病院へ連れて行ったのは
あずきの右前足の肉球から
膿のようなものが吹き出ていて
直感的に、おかしいな、と思ったからでした。
3、4日前の爪きりの時にはなかったものです。

でも今考えると、もっと前からその兆候があったのを
見逃していました。
その指の爪だけがやたらと伸びるのが速くて
「なんでこの爪だけ、のびるんだろう。。」と
不思議に思っていました。

まさか指の骨が溶けていたために
爪が出てきてしまっているとは思いもしませんでした。

そして、そのもっともっと前。
あずきが右前の手をピクピクとあげていることがありました。
手が地面につきそうになると、ぴくっとして手をあげてしまうのです。
でも、その頃、あずきに新たな脳炎が見つかり
後ろ足もおぼつかなくなって、歩けなくなってしまっていて
顔面神経もやられて瞬きもできない、舌もうまく動かせない、
顔面の皮膚の感覚が全くなくなるという状態になっていました。
てっきり右手も神経によるものだと思っていました。

実際、神経科の先生にも何度も診ていただいたりしましたが
そこまではわからなかったです。

きっとその頃から癌がはびこっていて、痛かったんだと思います。
ちょっとでも地面に触れると痛くて、踏ん張ることができずに
すぐにあわてて手をあげるしぐさをしていたんだと。

あの時に気づいていてあげていたら。。。
ごめんね。。。
ほんとうにごめん。。。

犬たちは人間のように言葉が話せないのに。
だからわたし達が気づいてやることがとても重要なのに。。。

指を切断するという結果になってしまったけれど
なんとか命だけは助けてやりたいと思っています。

扁平上皮癌。
特に黒ラブに多いと病院の先生がおっしゃっていました。
一本の爪の伸びが速かったり
地面に手や足をつきたくないようであったら
一度病院で診ていただいたほうがよいかもしれません。。。

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「おねがい。
はやく気づいてね。」

by 森田雅子